東大院卒人生オワコンからの逆襲

東大院卒会社員が人生を這い上がる為に転職、英語等について書いて少しでも幸せな生活に繋がる情報を提供できたらなあというブログ

平穏や安定を目指せない人達はphaさんの「ひきこもらない」を読もう

phaさんの新著が『ひきこもらない』6/22に発売されました。

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phaさんとは

日本の著述家。元「日本一有名なニート」(厚労省の定義だとニートは15歳から34歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない者。)。

大阪府大阪市出身。
京都大学総合人間学部卒。中島みゆきのファン。
14年はてなブログを続けている。すげー。

phaの日記
3年ほど働いた後、インターネットの恩恵で生きていける事に気づき、独自でプログラミングを学び「 圧縮新聞」等を作成。「ギークハウス」発案者。現在は本を出版したりweb連載等をしている。

ちなみにヒャダインさん(作曲家・音楽プロデューサー)も京都大学総合人間学部卒。

「ひきこもらない」ってどんな本なの?

この本はそんな僕が、街や家や旅や移動について、

つまり「どこに住んでどんな風に暮らして、この社会の中をどのように動き回れば楽しく生きられるか」ということについて書いたものだ。

 (引用元)「まえがき」より

ひきこもらない

ひきこもらない

 

平穏や安定を目指せない人達は家を転々しよう

冒頭の章が「街を家として使ってみる」だ。

まえがきに

「平穏や安定や協調というものが向いていない僕等のような人間は、

常に落ち着くなくいろんな場所を移動し続けたり、

定期的に仕事を変えたり家を変えたり、人間関係をシャッフルしたりリセットしたり、とにかく全力でふらふらし続けることが必要なのだ。」

と書かれている。

私は正しくそんな人間だ。

就職して4カ月目でシェアハウスを転々として2年で5回引越しする

新卒で入って4カ月目で本社に配属になったので往復4時間の通勤は辛く、

職場付近のシェアハウスに住む事になった。

転々として2年で5回引っ越しました。

職場も「これはアカン」と思ったらどんどん変えていきました。

↓何故新卒で入った会社は辞めたかこちらの記事で書いております。

残業時間の改ざんを社長に告発したら、自分が辞める事になった話 | 今日は社畜祭りだぞ!

この本はそんな平穏や安定を目指せない人達はどうやって暇を潰せるかという話を淡々と書いております。

「一人暮らしはさびしいしつまらないしコスパが悪い」

と書いてあるが、私も本当にそう思うので一生独り暮らしをしないと思う。

結局、自分が欲しいものは最初から全て小さい部屋の中にあった。外に何かを求める必要はない。

この本のまとめとなる部分が「一人で意味もなくビジネスホテルに泊まるのが好きだ」の章で書かれているこの部分だと思った。

10代の頃は部屋にこもりつつも、なんか外の世界に対する焦りや期待や憧れがあった。「このままじゃだめだ」とか「外にはもっと面白いものがあるんじゃないか」という気持ちがあった。

その頃はまだ、世界はこんなにつまらないものであるはずがない、冴えない自分の人生を劇的に変えてくれるものがどこかにあると信じていた。

(中略)

実際は結局のところ、そのあたりの憧れていたものを実際に手に入れても、世界も自分も大して変わらなかった。人生を劇的に変えてくれる「何か」なんて存在しなかった。まあそういうものだ。

やっぱり十代の頃なんかは無駄にエネルギーが余ってる上にいろんな経験が足りないから、持ってないものに憧れて期待してしまうんだろう。

そのうち年をとると、それなりにいろんな経験をしたせいかそれとも単に体力がなくなってきたせいか、「もっとなんかやらなきゃ、あれをすれば人生が劇的に変わるかもしれない」みたいな焦りや期待はなくなってきて、

「何をやってもどこに行っても大して変わらないし、まあ俺は大体こんなもんだよね」という感じで落ち着いてしまう。

結局、自分が欲しいものは最初から全て小さい部屋の中にあった。外に何かを求める必要はない。

ただ、同じ空間にずっといると飽きてしまったりするから、ビジネスホテルに泊まるみたいにときどきちょっとだけ環境を変えてやって、何かちょっと世界に新鮮味があるような錯覚を自分に与えてやればいいんだろう。

大体世界に画期的な変化なんてほとんど起こらなくて、ほとんどは自分が少し世界の見方を変えることで何かが変わったような気がするだけだ。

人生なんていろいろあるようで結局そんなもんで、狭い範囲を行ったり来たりしながら同じことを繰り返して、体力が余ったら適当に消耗させて、たまに気分を変えるために違うことをしてなんかちょっと新しいことをやった気分になって、そんなサイクルを何回も何回も何回も何回も繰り返しているうちに、そのうちお迎えが来て死ぬのだろう。

 この文章を諦念的と捉えるか?

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客は店員を全員「マニュアル人間」と捉えて過度な期待をして欲しくない

「チェーン店以外に行くのが怖い」という章で店に行くときはチェーン店がいい理由はチェーン店の店員はマニュアル以外の余計なことを話さないからだと書いてある。

 店に行くときはチェーン店がいい。チェーン店の店員はマニュアル以外の余計なことを話さない。個人商店のおっさんのように「このへんに住んでるの?」とか「髪切った?」みたいな余計なことを言わない(そういうことを言われるともうその店には行かなくなる)。
 チェーン店で働いているのは、マニュアルに沿って動くだけの、誰とでもすぐに入れ替わりが可能なアルバイトばかりだ。バイトなんてそれでいい。たかがバイトなんかに人間エネルギーを費やす必要はない。そして、そんな人間味を失った店員の前では自分も、社会性や愛嬌を持った人間のふりをしなくても許されるような気がするから楽なのだ。

 この「たかがバイトなんかに人間エネルギーを費やす必要はない」という文章に対して

接客業のバイトの経験をした人間は怒るかもしれない。

しかし、私は新卒で最初接客業をやり、お店でスマホで会員にする案内をする仕事をしている時、

沢山の客の対応に追われ、一人の客の案内をしている間に別の客が等閑にされている事が嫌だったらしく、

大声で怒鳴られ、殴られる寸前までいった事がある。

だから「たかがバイトなんかに人間エネルギーを費やす必要はない」というように、客全員がこういう心構えでいてほしいなあと切に思う。

その客から感じたのは日頃の鬱憤を一店員である私にクレームを利用して晴らしている気はした。

日本のサービス業はあまりに利便性が良すぎて、過度に客が店に期待しすぎである。外国に行くとより感じる。外国では日本で施行されているサービスなんて殆どない。

店員と積極的にコミュニケーションを取りたい人間なんて少数派では?

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漫画喫茶は魔法のほこら

漫画喫茶は僕にとって、心のMP(マジックポイント)を回復してくれる魔法のほこらだ。

 本当にそう思う。

漫画喫茶も前述で述べられていた「ちょっとだけ環境を変えてやって、何かちょっと世界に新鮮味があるような錯覚を自分に与える」装置だ。

phaさんは他にもサウナ、高速バス、青春18きっぷ、小笠原諸島、ゲーセン、京都、上野にふらっと行き、心の循環の為に何をしているか事細かに述べている。

「こうやって歩く(世界・町内・体内)」という章では歩き方や使う筋肉が違うので履物をローテーションしているという「歩き方」の案内もしている。

「冬とカモメとフィッシュマンズ」というエモい章も読める。

平穏や安定を目指せない、では次はどうする?

「東京・上野」という章では

「とりあえず今は、自分と気の合う仲間をたくさん集めて、そして仲間が集まる家や建物を近所にどんどん増やしていって、街の中に見えないもう一つの街を作る、というようなことができたらいいなと思っている。」

しかし、

「そんなことを最近は考えているのだけど、僕は極度に飽きっぽいので、3年後くらいにはまた別のことを考えて全く別の暮らしをしているかもしれないけれど。

 まあ別のことをしたくなったら、そうなってから考えればいいんじゃないだろうか。どうせ人生なんて死ぬまでの暇潰しなんだから。」

 と現在壮大な計画を思索しているが、結局どうなるか分かんない、と〆ている。

-おわりに- 平穏や安定を目指せない人達は環境を変えまくって楽しもう

「ひきこもらない」はphaさんがいかに能動的に人生を楽しむ姿勢を表したものだ。

普通の生き方に比べてリスキーかもしれないけど、ふらふらと暮らすことには圧倒的な面白さがあるということだ。

普通、抵抗があるかもしれないがこの本を読んで環境をガンガン変えていく、どこかにふらっと行ってみる楽しさが伝わってくる。

ひきこもらない

ひきこもらない

 

 自分の好きな歌に通じるものがあると思った。

一度きりの人生 転がるように
笑って泣いて生きてゆこうぜ Baby
誰かの決めた 自由はいらない
そして ここではないどこかへ Someday

背負い込みすぎたら捨ててゆこうぜ
明日は明日の風にまかせ
何が起こるか誰にも分からない
今を生きるだけさ Let's go

 いつ死ぬか分からないんだから好きな事した方が良い。